2020年01月13日

初級第16,17回 2020-1-12<フルーツポマンダー ><ハーブの歴史>

午前<フルーツポマンダー 作り>
14世紀のヨーロッパでは疫病が大流行し多くの人が命を落としました。それらの疫病から身を守るための、防疫の具として作られたのがポマンダー です。もともとは、金や銀の穴の開いた容器に抗菌や防虫に役立つハーブや、スパイス、また香料、乳香などの植物性のものからアンバーグリス、ムスクなどの動物性のものなども詰めて使用していたようです。
現在のフルーツポマンダー の原型は16世紀、りんごをくり抜いた中に酢で練った乳香などを詰め込んだもので、病に苦しむ市井の人々を治療のため訪れる医師たちも防疫のため身につけていたと言います。
現代では、時代背景もすっかり変わり、魔除け、お守りの意味を込めつつも、装飾や部屋の飾り付け、また季節の楽しみへと変わってきました。と同時に見た目もより可愛らしく、より素敵なフルーツポマンダー が作られるようになりました。
今日はそんなフルーツポマンダー を作りました。

スクリーンショット 2020-01-13 1.24.28.png

フルーツにクローブがさし終わったら、ブレンドしたスパイスのパウダーの入った袋の中で、全体にパウダーをまぶします。教室でできるのはここまでです。家に持ち帰り網の袋に入れ日の当たらない風通しの良いところに吊るして干します。乾燥したらリボンをかけて完成です。上手に出来上がるといいですね。どんなふうに出来上がったかは次回の講座日の楽しみです。

IMG_2034.jpg


午後<ハーブの歴史>
 午後は、ハーブの歴史についてです。特にヨーロッパの時代背景の中でどのように現在の私たちに届けられたのか、また薬学や医学にも深く関わる植物、ハーブについての大切な著書について、重要な人物たちの考え方などについてなどです。
 また歴史上に登場する「ハンガリーウオーター」や「ケルンの水」は、どのようなものなのか?実際に作ってみました 。生命維持の秘薬として、自給自足の修道院の中で作られたハーブのリキュールとはどのようなものなのか?当時のレシピをもとに作られているという、<シャルトリユーズ><ベネディクチン>を試飲していただきました。午後の講座は少し早めにスタートしたのですが、内容が多いので、終了時間を少しオーバーしてしまいました。ハーブの歴史はとても広くて深いのですが、その一部でも当時の物を探り、体験することでハーブ
の歴史に対する関心も増すのではないかと思います。

スクリーンショット 2020-01-13 1.32.17.png

スクリーンショット 2020-01-13 1.26.51.png
posted by 小田原ハーブインストラクター at 22:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月09日

初級第14,15回 2019-12-8クッキングとクラフト

午前第14回<クッキング>
メニュー:ローゼルジャム、中華風蒸しパン、薬膳風豆乳スープ、ハーブソーセージ
 畑のローゼルは、既に枯れている状態です。今年は特に早くからローゼルの収穫が可能で、この時期に生のローゼルを使うことは無理だろうと思っていました。それで1ヶ月ほど前に、収穫し、冷凍保存しておいた物を使いました。昼食用を残して、持ち帰り用のジャムは瓶に詰めて脱気しました。
 ジャムにも相性の良い中華風蒸しパン、クコの実や松の実を入れた豆乳スープ、そしてセージとペパーミントを練り込み春巻きの皮で巻いたハーブソーセージ、どれも手軽にできるものなので、1時間ほどで完成しました。
 皆で批評し合いながら、美味しく、楽しくいただきました。食後には皆さんがそれぞれお菓子など持ってきてくださり、レモンバーベナーのフレッシュハーブティーで歓談。今日は富士山が真っ白です。カーテンを開き真っ白な富士山を見ながら、ゆったりとした昼食を取ることができました。
スクリーンショット 2019-12-09 1.26.16.png

IMG_1933.jpg



午後第15回<クラフト>
クリスマスリースを作りました。まずローズマリーでのリース台作りから入りました。リース台が出来上がったら、ローズマリーはもちろんですが、柊、ビャクシン、グリーンアイス、薔薇の実、松笠、コットンなどを使って思い思いに飾り付けを行なっていきます。最後にリボンをつけて完成です。
クリスマスリースが作られるようになったのは、1700年ほど前、ローマ皇帝がキリスト教を国教としたことから、キリスト教徒にローマの風習が広まり、もともとあったリースを飾るという文化とキリスト教の文化が混ざりあって、クリスマスでもリースが飾られるようになったと言われているようです。
リースの輪には、「永遠」という意味があり、生命や幸せがいつまでも続くようにという願いが込められているそうです。クリスマスリースによく使われる緑や赤、これはクリスマスカラーですが、この2色にはいろいろな意味が込められているようです。農作物の繁栄に対する神への感謝、太陽の恵、そしてキリストの受難に関するものなど。更に香りや柊の尖った葉は魔除け、松ぼっくりにも「収穫」「神への捧げもの」としての役割があるようです。リボンや飾りに用いる白や金銀には純潔、富や豊さといった意味が込められているようです。こうしたクリスマスリースを家の入り口に飾ることで、無事過ごせた一年に感謝し、新しい年への祈りを込めたのでしょうね。日本でも松飾りやしめ縄飾りをします。文化は違へど人々の思いには共通するものがありますね。
 楽しいけれど何げなく作っているクリスマスリースですが、いろいろな意味があることを知ると選ぶ植物や色
も考えるようになったりしますね。

スクリーンショット 2019-12-09 1.15.12.png

スクリーンショット 2019-12-09 1.09.35.png

IMG_1960.jpg
posted by 小田原ハーブインストラクター at 01:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月03日

初級12、13回講座2019-11-2 <ハーブの殖やし方、病虫害対策><有毒植物>

  10月13日に予定されていた講座が、台風19号の影響で、今日に延期となりました。今日は朝から暖かい良いお天気でした。

  実習の一つである挿木や秋の種まきには、少し時期がおそくなってしまいましたが、春に美しい花を楽しませてくれるカレンデュラやコーンフラワー、ニゲラなど、そしてセリ科のパクチーやディルなどの種を撒きました。挿木はエルダーとゼラニウムです。上手く育ってくれると良いのですが。サフランの球根もこんなに芽が出てしまいました。家に持ち帰り、水栽培とポットへの植え付けで、たくさんの花を咲かせますので、花と雌蕊の収穫、そしてサフランライスを楽しんで欲しいと思います。
 
ハーブのみならず植物を育てるためには土作りが大切です。実習の2つ目は、土作りのためのボカシを作りました。米糠や油かす、黒糖その他を混ぜ合わせ、予めよもぎで作っておいた天恵緑汁を加えました。あとは家に持ち帰っての作業になりますが、発酵させて天日干しして出来上がりですので、出来上がるまでにはしばらく時間がかかります。
IMG_1806.jpg

9月の講座で、ハーブウオーターを使った病虫害忌避剤を作りましたが、今日は、ハーブを使った病虫害忌避剤を作りました。隣接するハーブ畑、今はもう枯れ色になっているハーブ畑ですが、バジル、ローズマリー、ミント、タンジー、よもぎ、タイムなど摘み採ることができました。それらにニンニクや唐辛子、彼岸花の球根など加え、煮詰めて冷ましたのち竹酢液を加えます。使うときには、30倍ほどに薄めて展着材として石鹸液を少し加えて使います。数年前にjhsの会報誌に紹介されていたものですが、育てているハーブ類を使って作れるものなので、スクールの皆さんにも紹介しています。
スクリーンショット 2019-11-03 12.34.54.png

畑にはローゼルがまだたくさんなっています。次回はローゼルのジャムを作る予定ですが、少し収穫して、お昼のハーブティーにしました。きれいな赤色の生のローゼルティーは身体を温め、疲れを癒してくれます。


午後は、もう一つのテーマである<有毒植物>についての講義を行いました。身体のほぼ全体に毒素を持っている植物たちです。食べれば中毒を起こしたり、死に至る物もあります。

その中でも今日紹介したのは、私たちの生活の中でとても身近な植物たちです。水仙や鈴蘭、紫陽花やクリスマスローズ、私の家にも鈴蘭以外は植えてあります。春一番に可憐な花をつけ芳しい香りに春が来たことを感じさせてくれる水仙、花のない季節に庭を楽しませてくれるクリスマスローズ。雨の中に咲く紫陽花を見ればなんとも言えない郷愁を感じたりして、どれもこれも愛しい植物たちです。福寿草や彼岸花もそうです。また生垣や街路樹としてよく見かける石楠花や夾竹桃なども。だからといって毛嫌いする必要もありません。これらの植物たちをきれいだなと思い好きであることは変わりません。知っていることが大事です。子供やペットが間違って口にしないようにだけは注意したいですね。

posted by 小田原ハーブインストラクター at 12:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする