2023年09月20日

初級第10,11回 2023-9-10 <アロマの活用>

ハーブを学ぶ中で、香りを求める時、精油を使うことがあります。精油は植物に含まれる香り成分だけを集めたもので高濃度です。使い方を間違えれば危険ということもあります。それでアロマの基本知識について学んでいただきました。
アロマ=芳香。香りです。ハーブと言われる植物には、素敵な香りを持つ植物がたくさんあります。そんな素敵な香りに誘われてハーブの勉強を始めたという方も少なくありません。でもハーブという時、香りだけではなく、その植物の全体、そして含まれている全ての成分分子が対象になります。植物に含まれるフィトケミカル(機能性成分)は、健康維持のために私たちに大きな力を与えてくれています。この植物の大きな力を借りて健康に、豊かな生活に役立てる療法をフィトテラピーと言います。
植物に含まれる香り成分は、植物全体の約1%前後と言われています。気分や体調によって同じ香りでも好ましいものになったり、嫌なものになったりしますね。香りは実に私たちの心の鏡のような存在、そのくらい大きな影響を私たちに与えています。この植物の香りに特化して、生活の中で、健康維持のために活用しようというのがアロマ、アロマテラピーです。長い歴史の中で蒸留技術が進歩し、精油というものが使えるようになり、香りの効能はますます大きなものになりました。
したがってアロマテラピーにおける香りとは、元は植物ですが、香り成分のみを集めた精油そしてハーブウオーターを用いた療法ということになり、ハーブ強いて言えば植物の総体を対象とするフィトテラピーとは使い方や注意事項も大きく異なるのです。まずはハーブを扱う、考えるということと、アロマを扱う、考えるということは違うということを知っておくことが大切です。

この講座では、上記を前提に、精油について、使い方や注意事項など基本的なことを学んでいただきました。合わせて希釈基材としても使われる植物油について、また蒸留で抽出できるハーブウオーターについても学んでいただきました。
実習ではまず、身近に使う可能性の高い10種類の精油を提示し、それぞれの香りをかいでみます。植物の香りとの違いやいいなと思う香り、どんな印象かなど書きとめ、効能や禁忌事項などについても確認、吸入体験、アロマバスオイルでの手浴の体験など行いました。
また蒸留の実際ということで、レモングラスの蒸留を行い、蒸留装置の仕組み、精油とハーブウオーターの違い、得られる成分分子の違いなどを学習しました。
クラフト作りでは、石鹸素地、植物油、乳化剤などを希釈基材として、アロマ石鹸、ハンドクリーム、アロマバスオイルなど作りました。精油は必ず希釈して使います。よくやりがちなお風呂の浴槽に精油を数滴垂らして入浴するということは決してしないように、精油で香り付けしたバスソルトも同じです。水は皮膚から浸透しませんが、精油のように分子量の小さな油性のものは浸透します。原液の精油が肌から浸透する危険はさせたいものです。また蒸留で抽出したレモングラスのハーブウオーターを使って防虫忌避剤を作りました。
今回もまた学ぶこと、行うことがたくさんある講座でしたので、大変だったと思いますが、また色々な場面でお話しする機会を持っていきたいと思っています。

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2023年08月18日

初級第8.9回 2023-8-13 <食とハーブ>

今日は<食とハーブ>と言うことで、ハーブを使った調理実習、作ったお料理で昼食会です。メニューは
① バジルペーストのパスタ ②ガスパチョ 
② ハーブ焼きサーモンと夏野菜サラダ ④パンナコッタとローゼルのゼリー
まずパンナコッタとローゼルゼリーを作り冷蔵庫で固めます。次に夏野菜たっぷりのガスパチョを作り冷蔵庫で冷やします。持ち帰り用のバジルペーストを作り冷蔵庫に保存。サーモンを種々のハーブに漬け込む。
ここからは作業を分担し、ショートパスタを茹でる。昼食用のバジルペーストを作る。サーモンを焼く。冷蔵庫のガスパチョとゼリーを加えて、それぞれ盛り付ける。無事完成。
味に対する評価などしながら、楽しく美味しく昼食会。食後のハーブティー は、みんなの好きなルイボスグリーンを中心に、レモングラスやバーベナー、ローズヒップを加えて夏らしくさっぱりと。みんな満足の昼食会になりました。ここ数年はコロナの影響で、それぞれのテーブルでの食事でしたが、今年は久しぶりに一つのテーブルでの会食、やはり楽しいですね。

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昼食休憩の後は、ハーブの調味料作り。いろいろなハーブを使って、ハーブオイル、ハーブビネガー、そしてハ
ーブチーズを作り、最後にローレルやシナモンを使ったキッチン飾りも作りました。

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最後に全ての後片付けをして終了。
 今日は持ち帰ったものが色々あったのですが、夕食に皆さん色々活用したようでした。

posted by 小田原ハーブインストラクター at 12:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月11日

初級第6回7回 2023-7-9<藍の生葉染め>

ここ数年は、8月の講座に移動していた藍の生葉染め実習ですが、今年はちょうど良い具合に藍が成長してくれたので、7月講座に藍の生葉染め、実施することができました。
朝畑から収穫した藍を、皆で下処理。葉だけにして重量を測ります。同じ分量の藍を2袋用意、今日は2班に分かれてのグループ作業です。
生葉染めの場合、やはり揉み出し作業がとても重要です。揉み出し作業はとても大変です。私はいつも最初の10分とにかく頑張る、と言っています。最初の10分頑張ると後がすごく楽になります。ミキサーなどでやる方法もありますが、一度に大量はできません。水と葉と手があればできるこの揉み出しは、手の感覚で液が変化していく様子も体感することができます。目的の染液量の3分の2ほどの水で1回目の揉み出し、残りの水で2回目の揉み出しを行い、各班目的量の染液をとることができました。染液に還元剤を混ぜ、使ったものの後片付け、そして染液作りは終了。昼食。

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午後は染色工程です。今日は絹のストールと、ローンのハンカチそれにタオルガーゼ地のハンカチを人数分染めました。布を緑のトロンとした染液に浸けしばし布を泳がせ空気、水の中で酸化させ緑がブルーに変化、隅々までムラなく酸化していることを確認、そんな工程を何度か繰り返し、きれいな色に染まりました。

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小さいものならまだ染まりそうなので、染液は帰りにそれぞれ2ℓずつ持ち帰っていただきました。余った藍の葉も。
帰宅後やって見ましたと言う報告と作品映像送られてきましたので、以下少し紹介します。使った後の染液ですし、時間がたてば酸化も進むのでいつ染めたかによっても染まり具合は異なります。それにみなさん結構大きなものを染めているのでびっくりです。真ん中の写真は、藍の葉を天ぷらにして食べたそうです。藍の葉は昔から、お茶として飲まれたりしています。藍と言えば染めに終始してしまいがちですが、<藍を食す>効能もいろいろあるようです。

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さて私は残った藍の葉を天日に干しました。生葉染めは、7、8月にしかできない季節のものですが、干し葉染めはいつでもできます。今回刈り取った藍がまた成長するので、8月にまた生葉染めできそうです。

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前回の講座後の自宅活動について前回紹介できなかったので、ここに紹介します。前回は植物をいろいろ持ち帰っていただきました。それらを使っての自宅での活動について写真を送っていただきましたので少し紹介します。それぞれ趣味や特技も生かしながら、それぞれの素敵な作品作っていますね。素敵です。

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posted by 小田原ハーブインストラクター at 10:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする