2020年08月04日

初級第8.9回 染色<藍の生葉染め>

 藍の生葉染めの実習を行いました。使った藍は蓼藍と縮藍です。
 午前中は、染液づくりです。まず藍の枝から葉だけを集めます。
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 2班に別れて、タライに分量の藍と水を入れ、ゴシゴシと揉み出す作業を続けること30分。葉っぱはもうとろんとろんです。大変な作業なのですが、最初の10分、とにかく頑張ると後が数段楽になります。とろんとろんになった藍を濾し、藍液を抽出、大きな保存バケツに移します。濾した藍の揉み殻はタライに戻し、新しい水を加えてもう一度同じことを繰り返します。こうして濃い緑色の藍の染液が出来上がります。これにアルカリ還元剤を攪拌しながら少しずつ混ぜ合わせ、1時間ほど寝かせます。
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 あらかじめ地入れ(染める布をぬるま湯にしっかり浸しておくこと。染液が浸透しやすくなると同時に、布の埃なども取り除きます)しておいた布を、タオルドライしておきます。
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 午前中使用した用具などをきれいに後片付けし、午後の準備をした後、昼食にしました。

 
 午後は染色作業です。染色作業は、一人一人でそれぞれの調理台に分かれて、行いました。
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 今回染めたものは、各自2枚、絹のストールと、表がガーゼ裏がタオル地のハンカチです。素材も大きさも違うので、絹から1枚ずつ染め、絹の行程終了後綿を染めました。藍の染めでは、絹も綿も同じ工程で染めることができますが、染め上がりの色には違いがあります。また同じ綿、同じ絹でも織りや地紋等によって染め上がりの感じにも随分違いが出ます。それもまた楽しみなところです。
染液から出した時、布は緑色ですが、水の中で酸化し、さらに空気で酸化して、きれいな青色になるのも楽しい行程です。藍の葉に含まれているインディカンという成分は揉み出し作業で抽出され、さらに葉の持つ酵素によって加水分解されインドキシルという成分に変化します(緑色)。これが布に浸透し定着します。インドキシルは変化しやすく水の中、空気の中で容易に酸化します。酸化するとインディゴという青色の成分に変わり、布に浸透させることは、もうできません。つまりインディゴになってしまった液では染めることはできないということです。緑色の布が水の中で青色に変化するのは、インドキシルが浸透した布が、酸化してインディゴとして定着したことを示しています。
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 各自2枚の染め布以外に持っていたマスクやタオルを一緒に染めてみたという方もいらっしゃいました。そして使った染液を持ち帰りたいということになり、ペットボトルに詰めたりして持ち帰っていただきました。
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posted by 小田原ハーブインストラクター at 15:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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